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35年間の眼力

35年間、数百万個のジュエリーを見続けてきた眼力

失敗の経験が自身を成長させる糧に。

ジュエリーの価値を判断する眼力は、いかに経験を積んだかが重要となります。私の若い頃は大きな失敗をしてきました。例えば、色石(いろいし)であるルビーやサファイアを適切でない照明の下で見たがために、とんでもない損失を出してしまったこともあります。

他にも様々なミスを重ね、同じ轍を踏まないよう学んできた部分が大きい。本当に、今になって思い返しても冷や汗が出るような経験をたくさん積みました。だからこそ、現在の自分がいるのだということも、強く認識しています。若いうちの苦労は買ってでもしろ、とはよく聞きますが、失敗もそうですね。もちろん、致命傷にならない範囲ではありますが。

お客様から頂き続けた要望もまた、千宝堂の財産。

お客様の眼力に育てていただいた部分も、千宝堂の大きな支えとなっています。我々が営むような専門店を訪れるお客様は、若い頃からジュエリーが心底大好きという方が多くいらっしゃいます。このようなお客様はファッションジュエリーから始まり、歳月を重ねると共に本格的なものを求め、一流店に足を運び、最高のジュエリーを追求してきたという方々です。縁あって当店を訪れてくださったそういうお客様は、やはり知識も豊富、デザイン感性も豊かですから、ご依頼、ご注文いただくジュエリーは、かなりの厳しい要求が伴います。

話をしていくと「眼が肥えているのは当たり前。だって今までたくさんの月謝を払っているんだから」と微笑みます。若い時分に失敗の買い物も多く経験してきたのでしょう。だからこそ、品質から価格面に至るまで、本当に良く勉強なさっているのが、こちらにも伝わってきます。要求を頂戴する内容は、一流ブランド以上のクォリティー、価格は量販店並のコストパフォーマンスというものですから、店側としては本当に厳しいです。

ですが、千宝堂は極力断らず、100%のご満足をいただけるよう全力で応えます。それができなければ、ジュエリー専門店としてお客様に対して信用を積み重ねることが出来ません。時間と労力を考えたら、とても採算が合わないものもありますが、それが後の信用、クチコミに繋がる評価情報となり、無形の財産になっています。高い要求に応え続けてきたことで、自らの成長にも繋がりました。千宝堂は眼力のある良いお客様に恵まれています。だからこそ35年を経て、ここまで成長できたという実感があり、お客様に育てて戴いたという感謝の念は、強いものがあります。

何気ない会話に、お客様のご満足へ繋がる最大のヒントが。

お客様と接する時間もまた、私どもの眼力を要するタイミングです。これはもちろん、お客様を値踏みするというわけではありません。接客中のさりげない会話をヒントに、お求めになるジュエリーと併せ、こういったものがこのお客様には最適と判断する。決して高いジュエリーを売りつけるという姿勢ではなく、各お客様のシーンにマッチングするものを、プロとして最善を尽くして選びたい。その一心に尽きます。

例えばですが、習い事をしている主婦の方であれば、発表会やパーティーに出かけるシーンを想定し、華やかさのあるものを。また、スポーツやアウトドア好きのお客様が、ワンポイントでジュエリーを身に着けたいというなら「そんなフォーマルなものは選ばない方がいいですよ」と、カジュアルで丈夫なもの、それでいてお洒落感のあるものをお勧めするように心がけています。 私どもは、一見雑談ともとれる何気ない会話からお客様の価値観やライフスタイルなどの情報を入手し、お客様と共に最善のジュエリー選びを行ないたいと思います。そしてお求め戴いたものが生涯飽きの来ないジュエリーでありますようにと常に考えております。

ジュエリーコラム

鑑定機関を鵜呑みにできないジュエリー業界の現状

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鑑別書と鑑定書についての話をします。

鑑別書は、その石の種類、ダイヤなのか?ルビーなのか?。そして天然であるか否か。また、何カラット(重さ)あるのか?。などの判別や測定をします。鑑別書の場合は販売店が信用のおける店であれば、その店が発行した鑑別書でも問題ないと思います。ただし高額な商品や特殊な物、(パライバやパパラチアなどの石)の場合は、信頼性の高い鑑定機関の鑑別書をお取りした方が良いでしょう。

次に鑑定書ですが、一粒のダイヤモンドの品質(カラット(重さ).クラリティ(透明度).カラー(色).Cut(ダイヤの形))を保証するものです。ここで問題なのが鑑定機関は、法的な決まり事に基づいたものではありません。鑑定士が2人いれば、実は、鑑定機関を名乗れてしまうのです。あってはならないことですが、各判断箇所となるランクの境目において、自分たちの損得に則って、甘く見るか、辛くジャッジするかなどの不正まがいの現状が実在します。ですから「持っている宝石は鑑定書が付いているから安心」とは言い切れない。特にグレードの高いダイヤモンドなどは信用の高い鑑定機関でなければ意味がありません。そうなると、最終的には、信用度の高い店でお求めになるのが一番ということになります。中には自分の店で鑑定機関を擁しているところもあります。全く利害関係のない第三者のしっかりした鑑定機関にお願いして厳しい評価を得る仕組みでなければ意味がない。当然、弊社の場合、日本の一流店がメインに扱っている鑑定機関の鑑定書を扱っておりますので、ご安心ください。